スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←神になった自分-21 →神になった自分-23
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



総もくじ  3kaku_s_L.png 闘病
  • 【神になった自分-21】へ
  • 【神になった自分-23】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

「闘病」
小説

神になった自分-22

 ←神になった自分-21 →神になった自分-23
今にして思えば当時は、むしろ彼女の方が積極的だった。彼女とは、それからも度々逢瀬を重ねることとなり、仕事中においても、ちょくちょく交わる事となったが、彼女の中はしっとりと温かく、包みこまれたが最期いくら抵抗しても自然に天国に導かれてしまうような名器の持ち主であった。おまけに、当時の事務所は、農家の納屋後を改築した、だだっぴろい倉庫で色んなガラクタで埋まっていて、人目を盗める死角がたくさんあった。さらに事務所は普段は武一人しかいないということもあって、二人は自由気ままに愛し合うことができた。 武は、ふと先ほどからの痛みを思い出しながら、一人ほくそえんだ。「ああいうことも、あったんだ。あの頃は、若かったなあー。 思えば、年を取ったもんだ。腰が痛いなんて!!」そんな事を、考えながら、腰の痛みから解放されている自分に気が付いた。 「もし、あの頃だったら、使いもんになんねえな!こんな想像をしたぐらいで、痛みが消えればせわねーな。」食器を洗う手に力がよみがえり、まるでリズムでもとっているように両足でステップを踏んだ。 しかしそこまでだった。武が、最期の茶碗にてをかけたとき、忘れていたはずの、あの地獄の痛みが、再びじわじわと襲い掛かってきたのだ。武は、舌打ちしながら、「腰の痛みの方に気が行った途端に、もとに戻ったんだ。」と呟いた。こうなると、もう後悔しても遅い。案の定、やっと、順調になりかけた体の動きが、ピタッと止まってしまった。
スポンサーサイト



総もくじ 3kaku_s_L.png 闘病
総もくじ  3kaku_s_L.png 闘病
  • 【神になった自分-21】へ
  • 【神になった自分-23】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【神になった自分-21】へ
  • 【神になった自分-23】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。