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「闘病」
小説

自分の居場所-15

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こうして、担当医との2度目の話合いが決まったが、時間は教えてもらえず、ただ病室で一日中ボケーとして連絡が来るのを待っていた。結局担当医が姿を見せたのは、あまりの時間の遅さに看護婦に問い質した後の病院の日中業務が終わった頃だった。真人たちが暮らしている地方都市の中核病院であるこの県立病院は、当初来院の制約をしていなかった為、ちょっとした症状でも診察を受けにくる患者たちでごったがえし、医者も看護婦も多忙な業務で診療時間が異常にかかりすぎる問題を抱えていた。その為、今では、来院を制約し、緊急な患者や一般の病院では治療できない患者を紹介を受けて診るように改善こそされたが、相変わらず医者も看護婦も多忙で、大作が入院した時も、看護婦がオムツ交換に来れないので付添人にオムツ交換を頼むありさまだった。担当医は、急ぎ足で部屋に入って来たが、真人の「実は、父が治療を希望してるんですが。」の問いかけに、「えっ!!治療を受けるんですか?無駄ですよ。もう末期ですよ。下手に治療でもすれば、かえって命を縮めますよ。それに、高齢だしきっと治療に耐えられませんよ。もう、今のままで最後の時間を患者さんと過ごされた方が患者さんも苦しまなくて済むし、その方がいいと思いますよ。」と怪訝な顔をしてこう言い放った。真人たちはその医者の勢いに押されてか返す言葉もなくその場に立ち尽くした。短い沈黙が流れ、無言のまますがった手を振り払うかのように担当医は、僅か5分ぐらいで部屋を出て行った。
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