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「闘病」
小説

自分の居場所-4

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「あら、今が帰り?」「お父さん、真人が来てくれたわよ。」と母の良子が、夫の大作の背中をさすりながら少し弾んだ声で言った。大作は,個室の中央寄りの入り口際のベッドに、左腕に点滴を受けながら体を横向きにして寝ていた。ベッドには、おしっこを溜めるための大きなビニール状の袋が下がっていて、袋の中は、濃い黄色色した液体が半分上ぐらい溜まっていた。転移した癌のせいで体中のいろんなところが痛み、最近いつもうなされている大作だったが、それでも痛みを押し殺してでもいるのか、痛みで大騒ぎをするような事は殆どなかった。「とうさん、本を買ってきたよ、将棋、将棋の本!!」と真人は、片手で本を持ち上げながら大作に解るように少し大きな声で言った。そして、ベッドに近づくと、覗き込むようにして本を大作の前に指し出した。大作は、寝てこそいなかったが、かなり意識がぼんやりした様子で、うつろな目を示された方に向け、「あぁ!」といった何か忘れたものでも思い出すような感じで、ゆっくりと手を伸ばしてきた。「ちよっと待って!!ベッド起こすから。とうさん起きれる?」と真人は、慌てて叫んだ。
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